パーキンソン病における震え(振戦)の治療法
パーキンソン病の震え(振戦)は、主要な4つの症候のひとつです。根本的な治療法はまだありませんが、薬物療法や外科的手術により症状を軽減できます。
レボドパ
脳内のドーパミンが不足することが原因となるパーキンソン病に対し、レボドパは体内でドーパミンに変換されます。初期の手の震えに高い効果が期待できますが、長期使用で吐き気やめまいなどの副作用が出やすく、効果が薄れることがあります。
ドーパミン作動薬
レボドパと異なり、直接ドーパミン受容体を刺激する薬です。レボドパほど強力ではありませんが、運動障害の副作用が少ないため、単独またはレボドパと併用で使用されます。
MAO-B阻害薬・COMT阻害薬
これらは脳内でドーパミンやレボドパを分解する酵素をブロックし、薬剤の効果を持続させます。MAO-B阻害薬は単独でも、COMT阻害薬は通常レボドパと併用して使用されます。
抗コリン薬
主に震えの症状に有効ですが、幻覚や記憶障害といった認知系副作用があるため、70歳未満で認知機能に問題のない患者に限定して使用されます。
アマンタジン
抗ウイルス薬として開発されたアマンタジンは、パーキンソン病の初期に短期間の震え緩和や、レボドパの副作用軽減に用いられます。
深部脳刺激(DBS)
電極を脳の特定部位に埋め込み、胸部に装着したパルスジェネレーターで刺激を与える手術です。レボドパが有効だった患者で、薬物が効かなくなったり副作用が強くなったときに検討され、手の震えやその他の症状を大幅に改善します。
