ケンタッキー州の深刻な肥満問題
概要
米国の肥満流行は特にケンタッキー州で深刻です。米国疾病予防管理センター(CDC)によると、2008年時点で同州は肥満率で全国第5位となっています。成人の63%が肥満または過体重で、そのうち16%が病的肥満(モラビッド肥満)です。また、2歳から5歳の子どもの35%が過体重と報告されています。
定義
健康体重の20〜40%上回る体重は「肥満」とされ、40%以上の超過は「病的肥満」と呼ばれ、生命に危険を及ぼす可能性があります。肥満度はBMI(Body Mass Index)で測定し、体重(lb)×703 ÷ 身長(inch)の二乗で算出します。BMIが25以上で過体重、30以上で肥満とされ、30以上は特に健康リスクが高まります。
原因
ケンタッキー大学の2004年の調査によると、肥満の主な要因は3つです。まず、揚げ物中心の典型的な南部料理と、安価で高脂肪の加工食品が豊富に流通していること。次に、子どもから大人までの「身体活動の体系的な減少」。最後に、電子機器の普及に伴う座りがちな生活様式です。
リスク
肥満は2型糖尿病、心血管疾患、関節炎、乳がん・大腸がん・腎臓がんなど多くの重篤な病気のリスクを高めます。また、背部・関節の痛み、睡眠時無呼吸症候群、うつ病の原因ともなります。体重が40ポンド(約18kg)以上過剰な場合、心臓病のリスクはほぼ2倍に上昇しますが、体重の10%を減らすだけでリスクは大幅に低減できます。
費用
個人にとっては慢性疾患や早死のリスクが増大し、州全体でも巨額の医療費がかかります。2004年の推計では、肥満関連の医療費は約16億ドルとされています。将来的には、州内で生まれる赤ちゃんの3分の1が生涯にわたり糖尿病を発症すると予測され、親世代よりも寿命が短くなる可能性があります。
解決策
ケンタッキー州は「Fit Kentuckyパートナーシップ」という公私連携の取り組みで、CDCの肥満予防助成金を活用し、栄養改善と身体活動の推進に努めています。公式サイトでは、地域・学校・家庭向けに役立つリソースが多数掲載されています。
