重度肥満(モービッド肥満)の治療法
モービッド肥満は、体格指数(BMI)が40以上である状態を指します。BMIは体重と身長の関係を示す指標で、身長に対して体重が100ポンド(約45kg)以上過剰な場合、モービッド肥満と診断されます。米国の非営利シンクタンク、Rand Corporationによると、成人の5人に1人以上が肥満で、そのうち重度肥満は健康に深刻なリスクをもたらします。糖尿病、心血管疾患、がんなど多くの合併症の原因となります。
食事
まずは1日の摂取カロリーと食事内容を見直すことが重要です。重度肥満の人は1日数千キロカロリーを摂取しがちですが、健康な成人は身長・体重・活動レベルに応じて概ね1300〜2000kcalが目安です。食事量を減らし、脂質や糖質をカットすることで減量が促進されます。ただし、心臓への負担が大きいため、一定の体重が減少するまでは激しい運動は心筋梗塞のリスクを高める可能性があります。
運動
米国スポーツ医学会は、肥満者は週150分以上の運動を推奨しています。これは1日あたり約22分に相当します。ウォーキング、サイクリング、水泳などの有酸素運動がカロリー消費に効果的です。心臓病や脳卒中、高血圧のリスクが高いため、運動を始める前に必ず医師や減量専門医に相談してください。
手術
バリャトリック手術(肥満外科手術)を受けるには、BMIが40以上、またはBMIが35以上で体重関連の疾患を併せ持つ場合が条件です。外科医は手術前に生活習慣の改善を患者に求めます。胃バイパス手術では胃袋をブドウ大に縮小し、食事量を大幅に制限します。米国糖尿病協会の報告によると、手術後1年で糖尿病が改善または消失する例もあります。
