エチレングリコール中毒の検査方法と特徴

エチレングリコール中毒とは

エチレングリコールは自動車用不凍液の主成分で、無色・無臭ながら甘い味がします。そのため、誤って摂取すると脳、肺、肝臓、腎臓に重篤な障害をもたらす高度に有毒な化学物質です。中毒が疑われる場合は、速やかな血液検査が必要です。

ヒトの血液検査

  • 血液検査はエチレングリコール中毒を確定する唯一の方法です。静脈から採血し、遠心分離機で血漿を分離します。摂取後 1〜12 時間以内であれば検出可能です。検査は医療従事者が実施し、正確な結果を得る必要があります。重度の中毒はショック、臓器不全、最悪の場合は死に至ります。

動物の検査

  • 猫や犬は甘い味に誘われてエチレングリコールを飲んでしまうことがあります。家庭内では必ず密閉容器に入れ、子供やペットの手の届かない場所に保管してください。市販の検査キットでペットの血液を採取し、遠心分離後に獣医師のもとで分析できます。最良の結果を得るには、獣医師が検査全体を行うことが推奨されます。

  • PRN フィーマル社製の獣医用エチレングリコールテストキットは、採血後約30分で結果が読めます。現在は犬用に限定されていますが、同様のクロマトグラフィー法はヒト診断にも応用できる可能性があり、米国国立衛生研究所(NIH)でも研究が進められています。

エチレングリコールの特性

  • 純粋なエチレングリコールは甘味があり、匂いはありません。このため、子供やペットが誤って飲み込む危険性が高いです。多くのメーカーは苦味剤を添加し、飲みたくなくなるようにしています。低い凍結点と高い沸点を持つため、不凍液の主成分として広く使用され、粘性のある油状の液体です。

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