DMSA(ジエルサ)の使用方法
DMSA(ジエルサ)とは
ジエルサ(ジエルサ酸、Dimercaptosuccinic acid, DMSA)は、ほぼ無色の固体で、やや不快な臭いがあります。化学式はHO₂CCH(SH)CH(SH)CO₂Hで、二つの異性体(エナンチオマー)を持ちます。そのうちのメソイソマーは水銀や鉛などの重金属と結合しやすく、キレート作用により重金属中毒の治療に用いられます。
必要なもの
- 医療用DMSA製剤
使用手順
- 適応条件:血中鉛濃度が45 µg/dL を超える子どもに使用します。既に中毒が起きているケースに限り効果があり、予防的な使用や血液脳関門を通過して中枢神経系の金属を除去することはできません。米国で唯一承認されたキレート薬です。
- 経口投与:最も一般的な投与法で、体重に応じた用量を計算します。数日間連続で服用し、その後数日間休薬するサイクルを数回繰り返します。治療の中止時期は定期的な尿中検査の結果で判断します。
- 静脈内投与:急性の重金属中毒の場合に、IVラインを確保し連続的にDMSA溶液を投与します。血中への到達が速く、効果的です。
- 筋肉内注射:重症例で、特定部位に金属が蓄積している場合に使用します。DMSA溶液をシリンジに入れ、筋肉に注射します。
※ DMSAの使用は必ず医師の指示のもとで行い、治療中は血液・尿中の重金属濃度や副作用の有無を定期的にチェックしてください。
