インスリン過剰投与の対処法

インスリンは膵臓ランゲルハンス島で産生されますが、糖尿病患者は分泌が不足または欠如しているため、皮下注射などで外部から補充します。インスリン過剰投与(中毒)に遭遇した際の識別と応急処置の手順を以下に示します。

対処手順

  1. 初期症状を確認:低血糖による空腹感、倦怠感、発汗、動悸、頭痛など。
  2. 進行症状を把握:多幸感、集中力低下、視覚障害、眠気。放置すると痙攣、昏睡、最悪死亡に至ります。
  3. 軽度の場合の応急処置:血糖が3.5 mmol/L未満になったら、砂糖(3〜4個)を水で溶かして口に含ませ、15分後に症状が残る場合は再度実施。
  4. 意識消失時の処置:50 mLの50%デキストロース溶液を静脈注射し、15分ごとに効果がない場合は再投与。
  5. 脳浮腫が疑われる場合:低血糖が改善しても意識障害が続く場合は、20%マンニトールとステロイド(心血管疾患が無い場合)で治療し、数日間の支持療法で神経学的回復を観察。
  6. 血糖管理と薬剤投与:血糖を5〜10 mmol/Lに維持し、15分ごとに測定。初回デキサメタゾン10 mgを投与し、その後4 mgを1日4回投与。

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