ストリキニン中毒の治療法
ストリキニンは、マンサク科の種子(Strychnos nux‑vomica)から得られる強力な毒です。農薬としては安全な代替品が多数あるため使用は推奨されません。吸入や経口で致死量に達することがあります。
中毒の症状
曝露後15〜30分で以下の症状が現れます。
- 興奮、過敏反射、筋肉の痙攣
- 背部が反り、顔面筋が収縮
- 意識は保たれるが激しい疼痛を伴う
救急処置の手順
- 症状を確認する:上記の症状が出たら直ちに中毒を疑う。
- 速やかに医療機関へ搬送:多くの患者は窒息で死亡するため、できるだけ早く救急車を要請する。
- 病院での診断と治療開始:臨床症状に基づき診断し、検査結果を待たずに治療を開始する。
- 支持療法と刺激除去:特効薬はなく、ストリキニンは24時間以内にほぼ完全に代謝・排泄されるため、安静と刺激の最小化を行う。
- 痙攣制御:ジアゼパム、フェニトイン、フェノバルビタールで制御できない場合は、全身麻酔と筋弛緩薬(トゥボクラリン、スキサメトニウム塩酸塩)を使用し、補助呼吸と酸素投与を行う。
適切な早期対応と適切な薬剤選択により、予後は比較的良好です。
