エチレングリコール中毒の治療法

エチレングリコール中毒の概要

エチレングリコールは、主に不凍液として使用されるアルコールで、甘い味がするものの、非常に毒性が高いため、誤飲防止のために苦味剤が添加されることが一般的です。また、ラジエーターを十分に洗浄せずに作られた自家製蒸留酒(密造酒)に混入するケースもあります。

治療手順

  1. 初期処置と胃洗浄:患者の状態を安定させたうえで、胃内容物の除去(胃洗浄や経鼻胃管吸引)を速やかに行います。エチレングリコールは血流に速く吸収されるため、早期の処置が重要です。活性炭はエチレングリコールを吸着しないため、使用しません。

  2. エタノール投与(医療機関で):エチレングリコール中毒の標準治療の一つで、5〜10%のエタノール溶液(5%ブドウ糖添加)を投与します。エタノールはエチレングリコールと競合し、毒性代謝物の生成を抑制します。

  3. 応急処置としてのエタノール使用:緊急時には、ジン、ウイスキー、ウォッカなどの高濃度アルコール飲料を代用として投与することがあります。

  4. フォメピゾール投与:アルコール脱水素酵素(ADH)を阻害し、エチレングリコールの代謝を抑えることで有害な代謝産物の生成を減少させます。

  5. 血液透析の実施:未代謝のエチレングリコールおよび毒性代謝産物を除去するために血液透析を行います。腎機能障害の進行を防ぐ効果もあります。抗毒素(エタノールやフォメピゾール)は血液透析と併用されることが多いです。

以上がエチレングリコール中毒の主な治療法です。

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