アスベスト曝露による症状とリスク

アスベストは、主に古い住宅やオフィスの建材に含まれる物質です。これらの建材が破損・改修されると、微細なアスベスト繊維が空中に飛散し、知らずに吸い込まれることで、数十年後に様々な症状や健康問題を引き起こすことがあります。アスベストは癌やその他の疾患の原因とされ、訴訟が相次いでいます。そのため、アスベストを含まない建材への置き換えや、既存のアスベスト除去が進められています。米国では特定条件下での使用が許可されていますが、多くの国で使用は全面的に禁止されています。

リスク

アスベスト関連疾患のリスクが高いのは、長期間にわたり大量に曝露された人です。主にアスベストを含む建材を扱う業種で働く人が対象です。消防士、建設作業員、船舶建造や自動車産業の労働者などが特に注意が必要です。

一般的な症状

アスベスト関連疾患の症状は似通っており、喘鳴や慢性咳嗽、胸部の圧迫感や痛み、喉の違和感などの呼吸器症状が挙げられます。血痰が出ることもあります。また、倦怠感、原因不明の体重減少、食欲不振など全身症状も見られます。

アスベスト症(アスベスト症)

アスベスト症は非癌性の疾患で、曝露後数十年経ってから症状が出ることがあります。アスベストが肺の底部に瘢痕組織を形成し、息切れ、咳、胸痛などの呼吸器症状を引き起こします。

肺への影響

アスベストは肺の薄い膜(胸膜)にも影響を及ぼし、胸膜の肥厚やプラークの蓄積、さらには胸膜腔に液体がたまる胸水貯留(エフェュージョン)を引き起こすことがあります。

中皮腫

中皮腫は稀な癌ですが、アスベスト曝露と最も強く関連付けられる癌です。胸膜や腹膜の薄い膜に発生し、呼吸困難、倦怠感、体重減少などが主な症状です。

その他の癌

中皮腫や肺癌に加えて、アスベスト曝露は大腸癌・消化管癌、喉頭癌、腎臓癌、胆嚢癌、食道癌などのリスクも高めます。

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