アルコール中毒の危険性と予防策
米国では毎年約5万件のアルコール中毒が報告され、毎週1人が死亡しています。アルコール中毒は、1時間以内に5杯以上飲む「ビンジドリンキング」によって起こります。エタノール(飲料用アルコール)だけでなく、メタノール(塗料・溶剤)やイソプロパノール(消毒用アルコール)も中毒の原因になります。死亡者の多くは大学生ではなく、45〜54歳の成人です。
症状
- 意識混濁や昏睡、嘔吐、呼吸の遅延または不規則、皮膚が青白い、痙攣、低体温、失神など。いずれも放置すれば致命的です。
呼吸障害
- 成人の安静時呼吸数は1分あたり15〜20回ですが、アルコールが大量に血中にあると8回程度まで低下します。酸素供給不足により脳障害や死亡の危険があります。
嘔吐物の吸引
- 大量飲酒後は胃が刺激され嘔吐しますが、意識が低下すると嚥下反射が弱まり、嘔吐物が肺に入る(誤嚥)恐れがあります。これにより肺炎や窒息が起こり得ます。
意識消失
- 酔いが極度になると「寝落ち」しますが、意識がない間もアルコールは血流に残り続け、呼吸抑制や心拍不整を悪化させます。昏睡や脳障害、死亡につながるため、放置は危険です。
予防と対処
- 適量を守ることが最も有効です。一般的には1時間に1杯以下を目安にし、飲み間に水やスポーツドリンクで水分補給し、アルコールの代謝を促します。
- 「寝ていれば治る」やコーヒー、冷水シャワーなどの民間療法は効果がありません。重症の場合は救急車を呼び、医療機関での治療が必要です。
