フッ素除去に有効なグルコン酸カルシウム

フッ素中毒の発生メカニズム

多くの自治体では、水道水に 0.7〜1.2 ppm(百万分の 0.7〜1.2)のフッ素を添加しています。この濃度は虫歯予防に最適とされていますが、1.2 ppm を超えるとエナメル質フルオロシスのリスクが高まり、歯の変色や斑点が生じます。フッ素中毒は、短時間に大量のフッ素を摂取した場合に起こります。主な原因は、殺鼠剤や殺虫剤に含まれるフッ素化合物の誤飲です。

グルコン酸カルシウムによる治療

グルコン酸カルシウムは、ブドウ糖由来のグルコン酸とカルシウムが結合した塩で、カルシウム含有量は約9.3%です。通常は静脈注射や点滴で投与され、カルシウム欠乏症や黒クモ咬傷による筋痙攣の緩和にも用いられます。

フッ素過剰摂取の場合、胃内でカルシウムイオンがフッ素イオンと結合し、吸収を抑制します。その結果、フッ素が体内で引き起こす毒性作用が軽減されます。

標準的なカルシウム(牛乳や葉物野菜など)でも、フッ素の吸収を抑える効果があります。過剰なフッ素を体内から排除したいときは、カルシウム豊富な食品を積極的に摂取しましょう。ただし、ビタミン剤やサプリメントにはフッ素が含まれることがあるため、使用は注意が必要です。

副作用

グルコン酸カルシウムの主な副作用には、手足のしびれ感、熱感や圧迫感、口内に石灰質のような味が挙げられます。速やかな静脈投与では、血圧低下、失神、心拍不整、最悪の場合は心停止に至ることがあります。

注意点

フッ素中毒を防ぐため、2 歳未満の子どもにはフッ素入り歯磨き粉を使用させないようにしましょう。6 歳未満の子どもは歯磨き時に必ず大人が監視し、豆粒大(約0.25 g)程度の量に抑えてください。

フッ素中毒が疑われる場合は、すぐに毒物情報センターへ連絡するか、緊急通報(119)を行ってください。

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