血中鉛濃度を下げる食事法
鉛中毒は子どもに多く見られますが、実は全世代に危険を及ぼす深刻な健康問題です。米国疾病予防管理センター(CDC)によれば、1〜5歳児のうち約25万人が血中鉛濃度10 µg/dLを超える状態にあります。適切な食事を取ることで、血中の鉛濃度を下げ、鉛に曝露された際の影響を軽減できるとされています。
原因は何か?
症状がほとんど出ないまま、家族全員が鉛中毒の影響を受けているケースは少なくありません。主な原因は以下の通りです。
- 古い住宅の鉛塗料や粉塵への長期曝露(特に小さな子どもは口に入れやすい)
- 職場での鉛接触(大人の血中濃度が上がる主因)
- 鉛を含む玩具や化粧品
- 鉛汚染された大気、土壌、水
鉛中毒の危険性
亜鉛や鉄と違い、人体に必要な生理的役割は鉛にはありません。子どもの血中鉛濃度が高いと、知能指数(IQ)が低下することが報告されています(米国国立環境健康科学研究所)。成人では不妊、血圧上昇、神経障害、筋関節痛、イライラ、認知機能低下などが見られます。
食事の指針
ニューメキシコ州保健局がまとめた資料によると、カルシウム・鉄・ビタミンCを多く含む食品は体内の鉛の有害作用を軽減する可能性があります。ただし、サプリメントの過剰摂取は別の健康リスクを招くため、医師と相談の上で利用してください。
低脂肪食も血中鉛濃度低下に役立つとされています。具体的には、次のような食材や調理法を選びましょう。
- 新鮮な果物・野菜、低脂肪クラッカー、レーズン、ナッツなどのヘルシーなおやつ
- ポテトチップスやチョコレート、ドーナツ、ケーキなどの高脂肪スナックは控える
- ファストフードはなるべく避ける
- 調理にはバターやマーガリンではなく、オリーブオイルや植物油を使用
- 肉や鶏肉の余分な脂肪は取り除く
ただし、子どもの発育に必要な脂肪は完全に排除すべきではありません。バランスの取れた食事を心がけ、次の目安を参考にしてください。
・主食(パン・シリアル・穀物)6〜9食/日
・野菜 3〜5食/日
・果物 2〜4食/日
・乳製品 2〜3食/日
・たんぱく質(肉・魚・豆・ナッツ)5〜7オンス/日
