有機水銀中毒とは何か
有機水銀中毒は、炭素と水銀が結合した化合物に起因する中毒です。重篤な症状や健康障害を引き起こし、治療が難しいことが特徴です。
主な原因
- 予防接種に使用されたチメロサールなどの防腐剤
- 石炭燃焼による煙
- 汚染水域でメチル水銀を摂取した魚介類
- かつて使用されていた赤色防腐剤(赤マーキュロクローム)も有機水銀を含んでいました
発症までの期間
少量の有機水銀に単回だけ曝露しても中毒になることは稀です。米国国立医学図書館によれば、数十年にわたる繰り返しの曝露が主な原因です。ただし、一度に大量に曝露した場合も急性中毒を起こすことがあります。
主な症状
- 皮膚の一部がしびれる、または痛む
- 震え(振戦)
- 歩行障害
- 視力低下、二重視、失明
- 記憶障害
治療法
多くの患者は症状が残り、完治しないケースが多いです。稀に、EDTA(エチレンジアミン四酢酸)を静脈投与し、水銀を体内から除去するキレート療法が有効とされています。
留意点
妊娠中の女性は、胎児の脳発達に有機水銀が与えるリスクを考慮し、魚介類の摂取量を制限するよう医師から勧められています。
