概要

過剰に水分を摂取すると、体内の電解質、とりわけナトリウム濃度が低下し、低ナトリウム血症(低ナトリウム症)を引き起こすことがあります。軽度の場合はめまいや吐き気、重症になると痙攣や意識障害、最悪の場合は死に至ります。

低ナトリウム血症の種類

過容量性低ナトリウム血症

血液中のナトリウムが過度に希釈されることで起こります。主に腎不全、肝不全、心不全などの重篤な臓器疾患を抱える人が、余分な水分を摂取したときに発症しやすく、適切にナトリウム濃度が回復しなければ昏睡や死に至ります。

正常容量性低ナトリウム血症

体内の水分量はほぼ正常だが、ナトリウムが不足している状態です。がん患者や慢性疾患を持つ人、特定の薬剤(例:抗うつ薬や利尿剤)を服用している人に多く見られ、放置すると致死的になることがあります。

低容量性低ナトリウム血症

水分とナトリウムの両方が不足する状態です。健康な人でも、激しい運動中に汗で失った電解質を補給せずに水だけを飲み続けると起こります。電解質バランスが崩れ、適切な治療が行われなければ死に至る恐れがあります。

いずれのタイプでも、早期の診断と適切なナトリウム補給が重要です。水分は適量を守り、長時間の激しい運動時や疾病状態では電解質を含む飲料を併用するよう心掛けましょう。