リングワームの多様な形態は何が原因ですか?
リングワームという言葉を聞くと、皮膚の下を這う虫を想像する人もいるでしょう。しかし実際には虫は関係なく、真菌(皮膚糸状菌)によって起こる円形の発疹です。皮膚や頭皮にでき、動物から人へ感染することがあります。特に猫は人と密接に暮らすため、感染源として最も一般的です。
皮膚糸状菌(Dermatophytes)
米国疾病予防管理センター(CDC)はリングワームを皮膚糸状菌による感染症と定義しています。足白癬や股部癬、爪白癬も同じ真菌が原因です。感染力が強く、動物・人・衣類・タオル・寝具などを介して広がります。共同浴場やコンタクトスポーツ、学校・保育施設での集団発生がよく見られます。
子ども
学齢期の子どもは頭皮リングワーム(頭部白癬)にかかりやすく、他の皮膚疾患よりも頻繁です。頭皮に円形の斑点ができ、抜け毛やかさぶたを伴い、かゆみが最初の症状です。重症例では経口抗真菌薬が必要で、完治まで集団行事への参加を控えることがあります。二次感染のリスクもあります。
思春期・成人
思春期以降では足白癬、爪白癬、体部のリングワームが多く見られます。公共のシャワーやジム、学校の体育施設での接触が主な感染経路です。女性はネイルサロンやペディキュアで使用される器具から感染することがあります。皮膚にできたリングワームは人・動物との直接接触で広がり、放置すれば症状が増幅します。
症状と治療法
MedlinePlus(米国国立衛生研究所)によると、リングワームの典型的な症状は境界がはっきりした赤い円形の発疹で、かゆみ、膿、 水疱を伴います。爪が変色・肥厚し、割れやすくなる爪白癬は特に治療が難しいです。足白癬は足指間が赤くなり、かゆみ、灼熱感、鱗屑、ひび割れ、時に水疱が現れます。軽症は抗真菌クリームで、重症は経口薬が必要です。なお、抗真菌薬はワルファリンなどの抗凝固薬と相互作用することがあるため、医師の指示が重要です。
