気管支崩壊の原因と主なタイプ
肺は弾性組織で構成され、呼吸時に自然に収縮します。同時に胸部が拡張し、肺周囲に負圧が生じます。特定の疾患があると、この負圧が気管支を押しつぶし、呼吸が困難になることがあります。肺が部分的に虚脱する「気胸」には、さまざまな原因とタイプがあります。
一次性自然気胸(Primary Spontaneous Pneumothorax)
一次性自然気胸は、肺表面にできた空気嚢(肺胞)が破裂することで起こります。潜水、飛行、登山、騒音の大きい音楽の鑑賞などで肺内圧が上昇したときに形成されやすいです。また、マリファナを吸引しながら部分的に唇を閉じて深呼吸・呼気を繰り返すことでも発症します。原因が特定できないケースもあります。
二次性自然気胸(Secondary Spontaneous Pneumothorax)
すでに呼吸器系に基礎疾患を抱えている人に多く見られます。特に肺気腫患者で頻発し、結核、肺炎、嚢胞性線維症、肺がんなども二次性気胸の原因となります。病変部位が穴を開けやすく、症状が重篤になることがあります。
外傷性気胸(Traumatic Pneumothorax)
外部からの衝撃や刺創により肺組織が損傷し、気胸が生じます。胸部への外傷が主な原因ですが、心肺蘇生(CPR)や肺生検といった医療処置でも起こり得ます。
緊張性気胸(Tension Pneumothorax)
最も危険なタイプで、胸腔内の圧力が外部大気圧を大きく上回る状態です。空気が胸腔に閉じ込められた場合や、陽圧人工呼吸器使用時に起こります。肺が完全に虚脱し、心臓が肺に押し付けられることで循環障害を引き起こすことがあります。症状は急速に進行し、迅速な処置が必要です。
気胸は早期発見と適切な治療が予後を大きく左右します。胸部X線やCTでの診断、場合によってはチューブドレナージや手術が行われます。
