高齢者の床ずれ(褥瘡)を防ぐ方法

褥瘡(床ずれ)とは

褥瘡(床ずれ、圧迫潰瘍)は、長時間にわたり同じ部位に圧力がかかり続けることで皮膚や組織が壊死し、潰瘍となる状態です。血流が阻害されると、栄養や酸素が届かず組織が損傷し、やがて潰瘍化します。寝たきりや車椅子使用者など、体位を自分で変えられない人にとって深刻な問題です。褥瘡は表在部から深部まで、サイズや損傷の程度に応じて段階的に評価されます。

予防と対策の手順

  1. ステップ 1:皮膚の毎日のチェック

    かかと、肘、臀部など骨が突出している部位を中心に、皮膚の赤みや潰瘍の兆候を確認します。早期の発赤は組織損傷のサインです。

  2. ステップ 2:やさしい入浴と保湿

    洗面時はタオルではなく柔らかいスポンジで軽く拭き、こすらないようにします。入浴後は軽くたたくようにして乾かし、全身が完全に乾いたことを確認してから保湿剤を塗ります。毎日の入浴は避け、皮膚のバリア機能を保ちましょう。

  3. ステップ 3:栄養と水分補給

    十分なカロリーとたんぱく質、ビタミンCを含むバランスの取れた食事を用意します。また、1日数杯の水分を摂取させて脱水を防ぎます。適切な栄養は褥瘡の予防と治癒に重要です。

  4. ステップ 4:衣類のチェック

    衣服が過度にきつい、または緩すぎないか確認します。緩い衣類はたわみやしわができ、骨突出部に余計な圧力を与えることがあります。厚い縫い目やジッパー、ボタンが皮膚に直接当たらないように配慮します。

  5. ステップ 5:適切な寝具の使用

    フォームマットレスやエアマット、ジェルマットなど圧力分散機能のある寝具を使用します。横向きで寝る場合は脚間にクッションを入れ、仰向けの場合はかかと、尾骨、肩、肘にクッションを置きます。

  6. ステップ 6:定期的な体位変換

    1〜2時間ごとに体位を変えて、同一部位への圧力を軽減します。たとえば、左側から右側へ寝返りをさせるだけでも圧迫が分散されます。

  7. ステップ 7:異常が見られたらすぐ医師へ連絡

    皮膚が柔らかくなったり、赤み、温感、開放創、滲出液、出血などの兆候があれば、速やかに医師に相談します。早期の治療とケアプランの見直しが必要です。

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