ヒアルロン酸の副作用とリスク
ヒアルロン酸(ヒアルロン)は、体内の組織や関節の滑液に広く存在する成分で、結合・潤滑・保護の役割を果たします。加齢や紫外線などの環境要因により体内のヒアルロン酸量は減少します。変形性関節症の治療、手術後の癒着予防、皮膚充填剤として利用されています。
外用による副作用
- ヒアルロン酸は薬剤送達媒体として外用にも使用され、ジクロフェナクと組み合わせて光線性角化症の治療に用いられます。ゲル状で安全性が高く、耐容性も良好とされていますが、個人差によりかゆみ、にきび、発疹、赤みなどの反応が出ることがあります。
注射による副作用
- 変形性関節症の治療に関節内注射が行われ、2005年の研究(365例)では2.5%の患者に軽度の副作用が報告されました。充填剤としてのゲル使用でも、2009年の研究では重篤な副作用はなく、腫れ、圧痛、紅斑などの軽度・一過性の症状が見られました。一部の患者では発熱が起こり、抗生剤で対処されました。2010年の報告では、乳房手術後の注射で感染やカプセル収縮が生じ、追加手術が必要になるケースが報告されています。
既知の副作用
- まれにあざ、発疹、にきび、腫れ、疼痛が生じます。重篤な症状として下痢、めまい、咳、くしゃみ、顔面や唇の腫れ、皮膚色の変化などがあります。複数のアレルギー既往がある方は使用を控えるべきです。
併用すべきでない薬剤
- ビタミンE、セントジョンズワート、アスピリンなどの非ステロイド性抗炎症薬は、あざなどの副作用リスクを高めるため、ヒアルロン酸と同時に使用しないことが推奨されます。
