帯状疱疹によるかゆい頭皮の治療法

帯状疱疹は水痘(水ぼうそう)と同じウイルス、帯状疱疹ウイルス(VZV)によって引き起こされる感染症です。水痘を経験した後、ウイルスは神経節に潜伏し、後に再活性化して水疱を形成します。水疱は激しい痛みと痒みを伴い、掻くと感染が体全体、頭皮にも広がることがあります。治療法は自宅でできる対処法や市販の鎮痛・止痒剤、ウイルスに直接働きかける抗ウイルス薬やワクチンまで様々です。

自宅でできる対処法

  • 頭皮や髪を掻いたり、ブラッシングしたりしないようにしましょう。掻くと傷跡や脱毛の原因になります。
  • 氷や冷たいタオルを酢と水(1:32)で薄めたものに浸し、患部に当てて冷却します。
  • 水痘の時と同様に、オートミール入浴やカラミンローションで痒みを和らげます。
  • ミントの葉を潰したものや除光液などの民間療法もありますが、医学的根拠は十分ではありません。

市販薬

  • 抗ヒスタミン剤(ベナドリルなど)は痒みを抑えるのに有効です。
  • 鎮痛剤(アセトアミノフェン、イブプロフェン)は痛みを和らげます。
  • 外用薬として、ブロウスローションやドームブロTなどを冷湿布と併用すると効果的です。
  • 帯状疱疹専用と謳うクリームやローション(例:テラシル)もありますが、水疱に直接使用するのは避けてください。

処方薬

  • 痛みが強い場合は、オピオイド系鎮痛薬が処方されることがあります。
  • 免疫抑制を防ぐためにステロイド(コルチコステロイド)が使用されることがあります。
  • ウイルスの増殖を抑えるために、アシクロビルなどの抗ウイルス薬が処方されます。特に高齢者や基礎疾患がある人は早期に投与することで、帯状疱疹後神経痛(PHN)などの合併症予防に役立ちます。

合併症

  • 頭皮の水疱を掻くと傷が残り、永久的な脱毛や瘢痕が生じることがあります。
  • 最も深刻なのは帯状疱疹後神経痛で、数か月から数年にわたる激しい慢性痛を引き起こすことがあります。
  • 症状が出たら早めに医療機関を受診し、適切な治療を受けましょう。

その他の情報

  • 帯状疱疹は子供では稀で、主に高齢者に発症します。
  • ストレスが発症や症状の重症化に関与すると考えられ、心理的サポートが有効な場合があります。
  • 免疫抑制薬を使用している患者や急性・慢性白血病患者は特に注意が必要です。
  • 水痘ウイルスはヘルペスウイルス科に属しますが、性器ヘルペスを引き起こすウイルスとは別です。

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