皮膚ブドウ球菌感染症の原因と治療法

ブドウ球菌(Staphylococcus)は30種以上の細菌が皮膚の下に侵入し、腫れや赤み、膿瘍(ボイル)として現れる感染症です。健康な成人の約25〜30%は鼻や口、肛門・性器付近に常在菌としてブドウ球菌を持っていますが、通常は感染しません。感染が疑われる場合は、重篤化することもあるため早めに医療機関を受診してください。

原因

皮膚に傷や切り傷、虫刺され、やけどなどの損傷があると、そこからブドウ球菌が侵入します。暑く湿った環境や人混み、汗も細菌の増殖を助長します。感染は直接接触だけでなく、菌が付着した物品や手術時の器具・創部の管理不備でも広がります。ブドウ球菌は皮膚上で24時間以上生存できるため、感染源が特定しにくいことがあります。

治療法

軽症の場合は、市販の外用抗生物質クリームや処方された経口抗生物質で対処します。膿瘍が大きいときは外科的にドレナージ(排膿)し、深部膿瘍は洗浄が必要です。生命を脅かす重症例では、静脈内投与の抗生物質が使用されます。使用する抗生物質は菌株に応じて選択されます。

自宅でできる対処法

医師の指示に加えて、温湿布で患部周囲を温めると痛みが和らぎます。熱い水で濡らしたタオルを感染部の周辺に当て、直接患部に当てないように注意してください。これは痛み緩和の補助であり、感染自体を治すものではありません。

MRSA(メチシリン耐性黄色ブドウ球菌)

MRSAはメチシリン系抗生物質に耐性を持つブドウ球菌の一種で、アモキシシリンやペニシリン、オキサシリンなどは効果がありません。皮膚の健康管理と、バクトリム、クリンダマイシン、ドキシサイクリン、バンコマイシン、ジンジトロフなどの有効な抗生物質で治療します。

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