肺がん患者のための呼吸リハビリテーションとネブライザー活用法
必要性
肺がん患者は、病自体や治療の副作用により呼吸困難を感じやすくなります。階段の上り下りなどの軽い運動でも息切れを恐れ、進行した段階では座っているだけでも呼吸に負担がかかります。
原理
呼吸リハビリは、肺の上部だけで浅く呼吸する傾向を改善し、肺全体を使った深い呼吸を促すことを目的とします。深呼吸により酸素摂取量が増え、息切れの感覚が軽減されます。
実施手順
1. 安定した壁や椅子などに寄りかかり、顎を胸に近づけて首の筋肉をリラックスさせます。
2. 唇を軽く閉じ、短く速い呼吸を数回繰り返します。息を出すときは首と胸の筋肉が緩んでいることを確認します。
3. 次に鼻からゆっくり吸い、口からゆっくり吐きます。
4. 最後に鼻だけで呼吸を続けます。この一連のエクササイズは、息苦しさを和らげる効果があります。
ネブライザーの使用
呼吸補助が必要な場合は、コンプレッサーで空気を吸引し、薬剤を入れたネブライザーで微細なミストを作ります。マスクやマウスピースを通して吸入し、医師の指導のもとで使用します。機種によって出力や使用時間が異なるため、患者に最適なものを医師が選定します。
機器のメンテナンス
感染リスクを最小限に抑えるため、使用前後に機器を清潔に保ちます。メーカーの取扱説明書に従い、使用回数や寿命を確認しましょう。鼻や口に接触する部品は、使用前に漂白剤やアルコールで消毒してください。耐久型ネブライザーは6〜12か月使用可能ですが、定期的な点検が必要です。
