Zollinger-Ellison症候群の診断手順

概要

Zollinger-Ellison症候群は、胃腫瘍が過剰に胃酸を分泌することで胃潰瘍が発生する疾患です。ガストリノーマは主に十二指腸に見られますが、膵臓に発生することもあります。多発性内分泌腫瘍(MEN)患者の約61%がこの症候群に該当します。

診断手順

  1. 重度の腹痛:胃潰瘍による上部消化管の痛みが最も一般的な症状で、全症例の90〜95%で認められます。
  2. 下痢:患者の約65%で見られ、過剰な胃酸による粘膜障害が原因で、脂肪便(脂肪性下痢)を伴うこともあります。
  3. 腹部の圧痛や穿孔の所見:穿孔した十二指腸や出血性潰瘍は、顔色蒼白や頻脈といった貧血症状を引き起こすことがあります。
  4. 血液検査:ガストリン濃度が100 pg/mL以上で疑いが強く、1,000 pg/mL超かつ胃液pHが2未満で診断が確定します。
  5. シークレチン刺激試験:ガストリンが100〜200 pg/mL、pHが2未満の場合に実施します。シークレチン(2 IU/kg)を静脈投与し、2.5、5、10、15、30分で血中ガストリンを測定し、200 pg/mLを超える上昇が認められれば診断となります。

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