切迫性尿失禁の治療法
膀胱トレーニング
膀胱トレーニングは、尿意をコントロールする感覚を身につける方法です。最初は尿意を感じたら10分間待ち、徐々に15分、20分と時間を延ばしていきます。最終的には1回の排尿間隔を2〜4時間に伸ばすことを目指します。
ダブルボイディング(二度排尿)では、排尿後に約10秒待って再度排尿し、膀胱を完全に空にします。これにより残尿による失禁を防げます。
ケーゲル運動(骨盤底筋トレーニング)
骨盤底筋を締める感覚で、尿の流れを止めようとするイメージで筋肉を収縮させます。3秒間保持し、ゆっくり緩める動作を1回とし、これを10回、1日3セット行います。骨盤底筋が強化され、膀胱を支える力が向上します。
食事・水分管理
水分摂取は切迫性尿失禁のコントロールに重要です。1回の飲料は約240ml(8オンス)に抑え、就寝2時間前には飲み物を止めましょう。1日を通して少量ずつ飲むことがポイントです。カフェインや炭酸飲料は膀胱を刺激するため、摂取を控えることをおすすめします。
薬物療法
感染が原因の場合は抗生物質が処方されます。膀胱の過活動が主因の場合は、膀胱平滑筋の収縮を抑える薬が使用されます。代表的な薬剤はデトロール(デトロール)やベシケア(ベシケア)で、口渇や便秘が主な副作用です。
低用量エストロゲン軟膏を尿道や膣壁に塗布すると、組織が厚くなり症状が改善することがあります。三環系抗うつ薬(例:トフラニル)も膀胱筋の過剰な収縮を抑える目的で処方されることがあります。
外科的治療
保存的治療で効果が得られない場合、外科的手術が検討されます。スリング手術は自家組織または合成メッシュで膀胱頸部と尿道を支え、尿道が閉じた状態を保ちます。これにより咳やくしゃみでの尿漏れが防止されます。
膀胱拡張術(オーグメンテーション・シストプラスティ)は腸管の一部を膀胱に移植し、膀胱容量を増やす手術です。膀胱の貯尿量が増えることで、頻尿や切迫感が軽減します。
