過活動膀胱の治療法と対策
行動修正
日常生活の中で過活動膀胱をコントロールする方法はいくつかあります。まずは水分摂取を管理しましょう。カフェインやアルコールを含む飲料を減らす、または1日の飲む量や時間帯を調整することで症状が緩和されることがあります。
排尿時の残尿を減らすために「二回排尿」(ダブルボーティング)を試すことも有効です。トイレに行った後、数分待って再度排尿することで残尿が出やすくなります。
膀胱訓練として、尿意を感じたときに我慢できる時間を徐々に延ばす方法や、骨盤底筋(ケーゲル)エクササイズで尿を保持する筋肉を強化する方法があります。
薬物療法
過活動膀胱に用いられる薬は膀胱平滑筋を弛緩させ、尿意を抑える働きがあります。ただし、口渇が副作用として頻繁に報告され、むしろ水分摂取が増えてしまうことがあります。飴やガムで口渇を緩和する方法もありますが、効果は個人差があります。
もう一つの選択肢はボツリヌス毒素(ボトックス)注射です。膀胱の神経に直接注射し、神経伝達を一時的に遮断することで尿意を減少させます。効果は約6か月続きますが、高齢者では副作用が出やすい点に注意が必要です。
外科的治療
行動修正や薬物療法で効果が得られない重度のケースでは、外科的介入が検討されます。主な手術は以下の2つです。
- 仙骨神経刺激(Sacral Nerve Stimulation):尾骨近くに電極を埋め込み、膀胱神経に微弱な電気刺激を与える装置です。心臓のペースメーカーに似た仕組みで、皮下にバッテリー付きの装置を設置します。
- 膀胱拡張術(Augmentation Cystoplasty):腸管の一部を移植して膀胱容量を増やす大掛かりな手術です。すべての非外科的治療が失敗した場合の最終手段とされています。
