カルシウム摂取と前立腺がんリスクは?
研究の歴史
2001年10月に『American Journal of Clinical Nutrition』に掲載された研究では、カルシウム摂取量が最も多い男性は、最も少ない男性に比べて前立腺がんリスクが32%高いと報告されました。
理論・仮説
食事中のカルシウムが多いほど、体内で生成される活性型ビタミンD(カルシトリオール)の量が減少すると考えられています。米国がん協会によれば、カルシトリオールは前立腺がん細胞の増殖を抑制する働きがあります。
相反する研究結果
2009年2月23日号の『Archives of Internal Medicine』では、カルシウムの高摂取が前立腺がんの発症や予防に影響を与えないと結論付けられました。
考慮すべき点
米国がん協会は、カルシウムが骨粗鬆症予防や大腸がんリスク低減に重要な役割を果たすことを強調しています。
専門家の見解
米国がん協会の疫学者、カルメン・ロドリゲス医師は「現在のところ、1日あたり1,000 mgを超えるカルシウムの過剰摂取は避けた方が良い」と述べています。
結論として、過剰なカルシウム摂取は前立腺がんリスクに影響する可能性があるため、推奨量を守ることが推奨されます。
