夜間頻尿(ノクチュリア)についての解説

症状

夜間頻尿の主な症状は、夜間に過剰に尿意を感じ、睡眠中に何度もトイレに起きることです。1回の排尿で約700 mLの尿量になることもあります。尿濃度の調整不全や排尿を制御する筋肉・神経の過剰刺激が原因と考えられます。

診断

医師はまず症状の詳細を聴取し、いつから頻尿が始まったか、1晩に何回起きるか、就寝前の水分摂取や薬の変更などのパターンを確認します。また、排尿時の痛みや灼熱感、排尿困難、上腹部の圧痛や痛みの有無も問診します。

基礎疾患

夜間頻尿は以下のような疾患や状態と関連しています。

  • 糖尿病、尿崩症
  • 利尿剤の使用
  • 心不全、うっ血性心不全
  • 睡眠時無呼吸症候群
  • 膀胱炎、尿路感染症
  • 前立腺肥大(良性前立腺肥大)や前立腺癌
  • 過度のアルコール・カフェイン摂取
  • 慢性腎不全、急性腎盂腎炎

詳細な症状例

良性前立腺肥大では、尿道閉塞により夜間頻尿が現れ、尿の勢いが弱くなる、残尿感、便秘、会陰部の痛みなどが伴うことがあります。膀胱炎では頻尿・少量排尿・会陰部や腰部の痛み・発熱・倦怠感が見られます。糖尿病は大量の尿とともに脱水感、頻繁な尿路感染、体重減少などが起こります。

その他の原因と症状

高カルシウム血症性腎症は、昼間の多尿・多飲に加えて夜間に大量の尿を排泄します。前立腺癌の進行期では、排尿困難、尿の途切れ、膀胱拡張感、体重減少、会陰部痛、便秘がみられます。急性腎盂腎炎は、濁った尿、発熱、悪寒、側腹部痛、倦怠感を伴う夜間頻尿が特徴です。慢性腎不全の初期にも夜間頻尿が現れ、進行すると倦怠感、浮腫、高血圧、味覚異常、吐き気など多様な症状が出ます。

注意点

夜間頻尿は多くの場合、基礎疾患のサインです。頻繁にトイレに起きることに気付いたら、他の症状と合わせて医師に相談しましょう。早期発見・治療が症状改善の鍵となります。

尿路障害 - 関連記事