尿沈渣の定義と重要性

定義

尿沈渣とは、遠心分離した尿サンプルの底部に沈殿した固形物のことです。

尿沈渣の採取・調製

検査技師は、尿試験管を指先や平面に軽く叩いて沈渣を再懸濁させます。その後、懸濁液をガラススライドに移し、カバーガラスで封止します。

診断上の意義

顕微鏡観察により、赤血球・白血球、感染微生物、キャスト、酵母・細菌、結晶、上皮細胞などの有無や量を評価できます。これにより腎臓や泌尿器系の状態を把握できます。

主な沈渣タイプ

「テレスコープ沈渣」は、赤血球・白血球が同程度に多く、さまざまなキャストや脂肪楕円体が混在するタイプです。全身性エリテマトーデス性腎炎、悪性高血圧、急速進行性糸球体腎炎、糖尿病性腎硬化症の患者で見られることがあります。

検査の限界

沈渣や細胞の保存のために尿を冷蔵することがありますが、低温により尿酸塩やリン酸塩が沈殿し、沈渣の評価が困難になることがあります。

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