高ホモシステイン血症(ホモシステイン尿症)とは何か

概要

高ホモシステイン血症は、血液や尿中にホモシステインというアミノ酸が異常に高濃度で蓄積するまれな遺伝性疾患です。ホモシステインは、必須アミノ酸であるメチオニンの代謝過程で生成される非タンパク質アミノ酸です。遺伝子の欠損によりホモシステインの分解が障害され、体内に蓄積します。

原因と遺伝形式

ホモシステイン代謝に関わる複数の遺伝子の変異が原因となります。最も一般的な形態は古典的ホモシステイン血症で、常染色体劣性遺伝です。つまり、両親からそれぞれ変異した遺伝子を受け継いだ場合に発症します。

症状と合併症

ホモシステイン濃度が上昇すると血管壁を傷つけ、血栓、脳卒中、心疾患のリスクが高まります。また、結合組織、骨、神経系にも影響し、さまざまな症状が現れます。

主な臨床像

  • 骨格異常:細長い四肢、口蓋の高位、胸骨凹陷(凹胸)など。
  • 眼症状:水晶体脱臼(エクトピア・レントリス)が頻繁に見られます。
  • 神経症状:知的障害、痙攣、言語障害、精神症状など。
  • 心血管系:深部静脈血栓症、血栓、脳卒中、冠動脈疾患のリスク増大。
  • 妊娠合併症:流産や胎児の神経管閉鎖障害のリスクが高まります。

診断と治療

早期の診断と適切な治療が合併症予防に重要です。治療は主にメチオニン摂取制限の食事療法と、葉酸、ビタミンB6、ビタミンB12などのサプリメントでホモシステイン濃度を調整します。重症例ではホモシステイン低下薬が使用されることもあります。定期的な検査と専門医チームによる管理が不可欠です。

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