小児の尿路障害
概要
小児の尿路障害は、日中・夜間の失禁や排尿時の痛みなどの症状を引き起こします。原因は、身体的な異常、成長過程での問題、感染症など様々です。身体的異常による障害は男女で違いがあり、治療には手術が必要な場合もありますが、成長とともに自然に改善するものもあります。
尿道下裂(Hypospadias)
尿道下裂は男児に見られる尿路障害で、尿道口が陰茎の先端ではなく、陰茎の下面のどこかに位置しています。出生時に診断され、手術で修正できます。治療しないと、尿が噴射したり、尿の流れをコントロールしにくくなることがあります。
尿管嚢胞(Ureterocele)
尿管嚢胞は男女ともに起こり得る障害で、腎臓から膀胱へつながる尿管の開口部が狭くなる先天性の異常です。その結果、腎臓からの尿が膀胱へ流れる途中で逆流し、頻尿、血尿、排尿時の痛みなどを引き起こします。手術による治療が可能です。
失禁(Incontinence)
失禁はさまざまな尿路障害の症状の一つです。膀胱が体の成長に追いつかず、腎臓が作る尿量に対して容量が不足することがあります。また、神経系の障害により膀胱の満杯感や排尿のコントロールができない場合や、ストレス・心理的外傷が原因になることもあります。
尿路感染症(Urinary Tract Infection)
尿路感染症は成人に多いですが、子どもでも起こります。男児は生後1歳未満で、女児は3歳以降に発症しやすいです。症状は失禁、血尿、悪臭のある尿、排尿時の痛みなどです。抗生物質による治療で感染を除去できます。
