膀胱の障害とその症状

膀胱は骨盤内に位置する風船状の筋肉組織で、腎臓からの尿は2本の尿管を通って膀胱に貯められます。尿は膀胱に溜められ、尿道を通じて体外へ排出されます。このバランスが崩れると、障害の種類に応じてさまざまな症状が現れます。

尿路感染症(UTI)

尿路感染症は膀胱だけでなく腎臓にも影響を及ぼすことがあります。初期症状は倦怠感、胃部不快感、食欲不振などで、他の病気と混同しやすいです。感染が進行すると、排尿時の灼熱感、濃い色の尿、低熱が現れます。

腎盂炎(腎臓感染症)

尿路感染症が腎臓に波及すると、側腹部や背部に痛み(側腹痛)が出ます。血尿、悪寒、発熱、嘔吐、排尿困難なども見られます。診断後は経口抗生物質が主に処方されます。

頻尿・切迫感(過活動膀胱)

過活動膀胱は、尿意を抑えられない強い切迫感や頻繁な排尿が特徴です。膀胱が自発的に収縮し、予期せぬ排尿が起こります。主な症状は失禁で、加齢とともに膀胱容量が低下することが関与します。

疼痛性膀胱症候群(間質性膀胱炎)

間質性膀胱炎(IC/PBS)は、膀胱や骨盤に慢性的な痛みを伴う疾患です。原因は不明ですが、遺伝的要因が示唆されています。抗生物質は効果がなく、治療法は研究段階です。主な症状は頻尿と強い排尿欲求です。

膀胱がん

膀胱がんは主に膀胱の粘膜に浸潤し、男性に多く見られます。年齢、食生活、性別、人種、職業、既往歴がリスク要因です。血尿は最も一般的な症状で、排尿時の痛み、頻尿、背部痛も伴うことがあります。

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