前立腺と膀胱の問題
膀胱は恥骨の後ろに位置する風船状の臓器で、尿を貯めて排出する役割があります。前立腺は男性の骨盤内、膀胱の下にある外分泌腺で、精液の液体成分を産生し、尿と精液が混ざらないように保ち、性行為時の感覚を高めます。これらの臓器は感染症や腫瘍などさまざまな疾患に罹りやすく、正しい知識と早期対策が重要です。
尿路感染症(UTI)
尿路感染症は膀胱や尿道など下部尿路に細菌が侵入して起こります。代表的な原因菌は大腸菌(E. coli)です。膀胱炎は女性に多く、尿道が短いため細菌が容易に膀胱まで到達します。主な症状は頻尿・切迫感、排尿時の灼熱感、血尿、腹痛、発熱などです。
尿失禁
尿失禁は生活習慣や基礎疾患が原因で起こります。アルコール摂取、脱水・過水分、尿路感染、便秘、妊娠、膀胱がん、前立腺肥大・がんなどが挙げられます。咳やくしゃみ、笑いなどで尿が漏れる、切迫感が強くすぐに尿が出る、頻繁にトイレに行くといった症状が見られます。
膀胱がん
膀胱がんは膀胱の粘膜に異常増殖した細胞が腫瘍を形成する疾患です。喫煙、特定化学物質への曝露、家族歴がリスク因子です。頻尿・排尿時の痛み、血尿、下腹部や背部の痛みが主な症状です。
前立腺炎
前立腺炎は前立腺の炎症で、細菌感染や免疫・神経系の異常、外傷などが原因となります。排尿時の灼熱感、排尿困難、頻尿、会陰部・陰茎・睾丸の痛み、射精時の痛みが典型的です。急性細菌性前立腺炎では発熱、嘔吐、悪心も伴うことがあります。
良性前立腺肥大(BPH)
良性前立腺肥大は男性ホルモン(ジヒドロテストステロン)の蓄積により前立腺が拡大する状態です。40歳以上の男性に多く見られます。血尿、残尿感、頻尿、排尿開始の遅れ、尿流の弱さや途切れが症状として現れ、重症例では急性尿閉が起こります。
前立腺がん
前立腺がんは前立腺組織に悪性腫瘍ができる疾患で、進行するとリンパ節や他臓器へ転移します。65歳以上、アフリカ系アメリカ人・ラテン系、家族歴、前立腺上皮内腫瘍(PIN)などがリスクです。排尿困難、頻尿、排尿時の痛み、勃起障害、血尿などが主な症状です。
