子どもの尿道トラブル

概要

尿道のトラブルは成人に比べ子どもでは少ないものの、疾患や先天性の異常などで発症します。専門医の診断と適切な治療が重要です。

尿道の基本

尿道は膀胱と外部をつなぐ管で、男性は陰茎を通り、女性は膣のすぐ上に位置します。長さは男性の方がはるかに長く、男女ともに炎症、感染、形態異常などさまざまな問題が起こります。

良性病変

  • 尿道ポリープ:血尿や尿勢低下を伴い、男女ともに見られます。
  • 尿道口狭窄(尿道口狭窄症):特に割礼を受けた男児に多く、尿道口が極端に小さくなる状態です。
  • 尿道脱(尿道膨出):女児に稀に見られ、尿道口から組織が突出します。

いずれも小児泌尿器科で診断・手術・経過観察により管理できます。

感染症

小児の尿路感染は全体の1〜2%に発生し、腎臓障害のリスクが成人より高いです。細菌が尿道から上行し、膀胱や腎臓に炎症を起こします。抗生剤による治療が基本です。

先天性異常:尿道下裂

尿道下裂は男児にのみ起こり、約150〜300人に1人の頻度で見られます。尿道口が陰茎の先端ではなく、側面や底部に位置します。出生時に確認でき、1歳未満での手術が一般的です。

尿道がん

尿道がんは稀な悪性腫瘍で、子どもでは極めてまれです。女児にやや多く見られ、血尿、尿勢の弱さ・不規則、分泌物が主な症状です。早期発見と迅速な治療が予後改善の鍵となります。

まとめ

子どもの尿道トラブルは種類は多いものの、早期の診断と適切な治療で予後は良好です。異常が疑われる場合は速やかに小児泌尿器専門医を受診しましょう。

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