膀胱尿閉の原因と治療法
膀胱尿閉(膀胱保持)は男女ともに起こり得る状態で、突然の排尿欲に対しごく少量の尿しか出ない、または全く出ないことが特徴です。原因は前立腺肥大や尿路感染症だけでなく、様々な要因が関与します。正しい治療は原因の特定から始まります。
原因の特定
-
尿路の閉塞が最も一般的です。膀胱結石・腎結石・腫瘍などの物理的な閉塞や、前立腺肥大による尿道圧迫が挙げられます。
膀胱憩室(膀胱にポケットができる状態)も、尿がたまりやすくなるため尿閉を引き起こします。
外部からの異物挿入、風邪薬・抗うつ薬・手術時の麻酔薬などが尿道や膀胱の筋肉を収縮・弛緩させ、排尿障害を招くことがあります。過度の飲酒も同様の影響を与えます。
糖尿病、金属中毒、神経障害などの全身性疾患も神経や筋肉にダメージを与え、尿閉を引き起こすことがあります。
診断には泌尿器科での問診・身体検査に加え、X線、血液検査、尿検査、男性の場合は直腸診や前立腺生検が行われます。
治療法
-
原因が細菌感染の場合は抗生物質で治療します。前立腺肥大が原因の場合は、α遮断薬で前立腺平滑筋を弛緩させ、5αリダクターゼ阻害薬で前立腺肥大を抑制します。
重度の尿閉ではカテーテルによる尿排出が必要です。閉塞が確認された場合は、外科手術で結石・腫瘍・異物などを除去します。
前立腺が原因の場合、経尿道的レーザー蒸散術(TULSA)や経尿道的針アブレーション、インタースティシャルレーザー凝固術などの低侵襲手術が選択肢となります。
