長期使用時の留置尿道カテーテルのケア
留置尿道カテーテルは、尿道から膀胱へ挿入し、太ももに取り付けたバッグへ尿を排出する柔軟なチューブです。膀胱内に滅菌水で膨らませたバルーンが装着され、カテーテルが抜け落ちないよう固定します。麻痺や前立腺・膀胱の疾患などで自力排尿が困難な場合に使用されます。
日常ケア
カテーテルが正常に尿をバッグへ流しているか定期的に確認してください。流れが悪い場合、挿入部位やカテーテル周囲に炎症や感染の兆候が現れます。赤く腫れた皮膚や刺激感がある場合は、問題があるサインです。カテーテルが体外に出ている部分には、清潔なガーゼを巻き、毎回新しいものに交換し、濡れたらすぐに取り替えましょう。
バッグは常に膀胱より低い位置に置き、チューブが引っ張られないようにしてください。カテーテルを扱う前後は必ず手を十分に洗浄しましょう。
十分な水分摂取と便秘予防も重要です。1日最低8杯(約2リットル)の水やその他の飲料、フルーツ、食物繊維、野菜を摂取してください。便秘になった場合は、医師の指示に従い軟便剤(例:コラース)を使用します。カテーテル装着中の性行為は避けてください。
バッグの排尿・清掃
バッグは容量の半分程度になったら、就寝前も含めて定期的に排空します。排空前後に手をしっかり洗い、必要に応じて使い捨て手袋を着用してください。
バッグを外す手順は次の通りです。チューブをバッグから外し、クランプで閉じ、排出口のキャップを外します。尿は直接トイレに流し、チューブやキャップに触れないように注意します。医師から尿量測定を指示された場合は、まず測定容器に移し、測定後にトイレへ流してください。作業完了後はキャップを戻し、クランプを閉じ、チューブをバッグに再装着し、手を再度洗浄します。
危険サイン
以下の症状が現れたら速やかに医師に連絡してください。
- 4時間以上尿がほとんど出ない、または膀胱が満杯感を感じる
- 脚、骨盤、背部、腹部に痛みや不快感がある
- 挿入部位が腫れ、圧痛がある
- 尿や膿が漏れ出す
- 尿の臭い、色、濁り、血液、凝固などの変化
- 体温が37.8℃以上の発熱、悪寒、嘔吐、吐き気
