尿路感染症の合併症とその影響

尿路感染症は、尿管、腎臓、膀胱、尿道のいずれかに起こります。女性は尿道が短く、肛門に近いため、男性より感染リスクが高くなります。適切かつ迅速な治療で多くは回復しますが、放置すると重篤な合併症を引き起こすことがあります。

  1. 腎盂腎炎

    尿路感染症が腎臓まで広がると腎盂腎炎となり、腎組織の損傷や瘢痕化を招きます。腎臓の濾過機能が低下すると老廃物が体内に蓄積し、最終的に腎不全に至る可能性があります。

  2. 尿道炎

    尿道の炎症である尿道炎も感染症の合併症です。早期に診断・治療すれば速やかに回復しますが、瘢痕化により尿道狭窄が生じると、排尿障害やさらなる感染リスクが高まります。

  3. 腎結石

    一部の尿路感染症はアンモニア産生酵素を分泌する細菌が関与し、尿中のアンモニア濃度上昇が結石形成を促進します。腎結石は激しい疼痛を伴い、速やかな医療処置が必要です。

  4. 妊娠中の尿路感染症合併症

    妊娠中の感染は母体と胎児の健康に重大な影響を与えます。尿路感染症が腎盂腎炎に進行すると、早産や新生児死亡、母体の腎不全リスクが増大します。

  5. 敗血症

    感染が血流に乗って全身に拡がると敗血症となり、低血圧や多臓器不全、最悪の場合は死に至ります。尿路感染症の早期治療は敗血症予防に不可欠です。

  6. 尿路閉塞

    重度の感染は腎臓や尿路の腫脹・瘢痕を引き起こし、尿路閉塞を招くことがあります。閉塞は感染の拡大や敗血症のリスクを高めます。医療現場での尿量・水分管理は腎機能評価の重要な指標です。

尿路感染症は早期発見と適切な抗菌療法が鍵です。症状が疑われる場合は速やかに医療機関を受診し、合併症の予防に努めましょう。

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