初期症状
間質性膀胱炎は、骨盤の痛みや下腹部の圧迫感、排尿時の焼けつくような感覚、頻尿・尿意切迫感の増加が典型的です。女性の一部は性交時に痛みを訴えます。これらの症状だけでは通常の尿路感染症と見分けがつきにくく、尿検査で細菌が検出されなくても抗菌薬で治療が行われがちです。
発症率
中年女性は男性の約3倍の罹患リスクがありますが、男性でも発症します。男性の場合は慢性前立腺炎と誤診されやすく、診断がさらに難しくなります。米国間質性膀胱炎協会の推計では、女性は約300万〜800万人、男性は100万〜200万人が罹患しているとされています。
間質性膀胱炎のタイプ
主に「潰瘍型」と「非潰瘍型」の2つに分類されます。非潰瘍型が圧倒的に多く見られます。潰瘍型は膀胱内膜に小さな潰瘍(ハナー潰瘍)を伴い、診断は膀胱鏡検査で直接観察する必要があります。
原因
原因は未解明で、自己免疫、細菌感染、膀胱への外傷、神経や骨盤筋の機能障害など様々な説があります。膀胱内膜の持続的な損傷が病態の中心と考えられています。
治療法
根治療法はなく、症状緩和を目的とした多様なアプローチが取られます。膀胱拡張療法は容量増加に寄与し、カテーテルを通じた軽度の局所麻酔薬投与で痛みが軽減することがありますが、効果は一時的です。薬剤「エルミロン(ペントオキシリン)」や膀胱リトレーニングが有効と報告されています。
補助療法
食事面での改善が症状緩和に効果的とされ、加工食品・人工甘味料・着色料、農薬処理された食品、酸性度の高い食品を除く食生活が推奨されます。また、ストレス管理、ハーブ療法、鍼灸、瞑想なども慢性疼痛のコーピングに有用です。
