子供の未治療尿路感染症(UTI)
事実
尿路感染症(UTI)は、細菌が尿路に侵入し、尿道や膀胱の組織が炎症を起こすことで発生します。子供では下腹部や側腹部の腫れ・痛み、排尿時の痛みや困難が見られ、感染が進行すると発熱や嘔吐を伴うことがあります。UTIは診断が難しいため、放置すると体に永続的なダメージを与える恐れがあります。
診断の難しさ
子供は言葉で痛みを伝えられないことが多く、症状が見過ごされがちです。イライラ、食欲不振、発熱などの症状は他の病気でも見られるため、UTIと特定しにくいのが現実です。この診断の遅れが治療開始の遅延につながります。
腎臓感染
UTIが放置されると、細菌が尿管を通って腎臓へ移動し、腎盂腎炎を引き起こします。腎臓感染は痛み、発熱、尿中の膿や血液、嘔吐を伴い、さらに血流に乗って全身に広がると致命的な敗血症になる危険があります。また、急性腎不全に至るリスクもあります。
腎臓への長期的ダメージ
腎臓感染を起こさなくても、未治療のUTIは腎臓に瘢痕を残したり、腎臓の成長を阻害したり、機能低下を招くことがあります。これにより、将来的に高血圧を発症しやすくなる可能性があります。
基礎的要因
子供のUTIは、基礎疾患が関与していることが多いです。例えば、尿管逆流(膀胱から腎臓へ尿が逆流する状態)は再発性UTIの原因となります。腎結石や異常な尿管・膀胱の位置異常といった尿路閉塞、排尿を長時間我慢する機能的排尿障害もUTIを引き起こし、将来的に失禁のリスクを高めます。これらの根本的な問題も同時に対処することが重要です。
