再発性尿路感染症の予防に用いる抗生物質

メリット

予防的抗生物質を使用することで、尿路感染症(UTI)による痛みや不快感を防ぎ、健康な日常を維持できます。米国家族医師会によると、UTIはあらゆる年齢層の医療費の主要因であり、米国だけで診療や入院にかかる費用は10億ドルを超えます。予防的抗生物質は再発を抑えることで医療費削減と生活の質向上に寄与します。

日常的な予防投与

特定の抗生物質を低用量で毎日服用し、6か月以上継続する方法です。夜間に服用すると効果が高まります。代表的な投与例は以下の通りです。

  • トリメトプリム/サルファメトキサゾール(TMP/SMZ) 半錠を毎日
  • ノルフロキサシン 200 mg を毎日
  • トリメトプリム 100 mg を毎日
  • セファレキシン 250 mg を毎日
  • ニトロフラントイン 50〜100 mg を毎日

ワシントン大学の研究では、これらの薬剤は有効で副作用リスクも低いと報告されています。

性交後の予防投与

米国家族医師会によると、性行為が原因でUTIを繰り返す若年女性が最もリスクが高いとされています。性交、避妊用スプレー、ダイアフラムの使用がリスクを高めます。性交後に予防的抗生物質を服用することで感染を防げます。例として、TMP/SMZ の二倍量錠を半錠服用する方法があります。

自己治療としての予防投与

Medline Plus と米国家族医師会は、UTI の初期症状が出た時に 3 日間の抗生物質コースを開始することが有効としています。代表的なレジメンは以下です。

  • TMP/SMZ 1 錠を1日2回
  • ノルフロキサシン 400 mg を1日2回
  • トリメトプリム 100 mg を1日2回
  • ニトロフラントイン 100 mg を1日4回
  • シプロフロキサシン 250 mg を1日2回
  • レボフロキサシン 250 mg を1日1回

効果はあるのか

コクラン共同体が実施した複数の臨床試験のメタ解析(19 件)では、6か月から1年にわたる予防的抗生物質の継続使用により、再発性UTI が有意に減少することが示されました。また、性交に関連したUTI に対しても予防効果が確認されています。

尿路障害 - 関連記事