帯状疱疹後神経痛が引き起こすバランス障害について
原因
CDCの「帯状疱疹予防に関する勧告」によれば、帯状疱疹ウイルス(VZV)は一度感染すると神経細胞に潜伏し、一生残ります。水痘にかかった多くの人は症状が出ないままウイルスを保有していますが、加齢、化学療法、HIVなどで免疫が低下するとウイルスが再活性化し、年間約100万人の米国人が帯状疱疹を発症します。再活性化したウイルスは神経線維を伝搬し、皮膚に発疹と激しい痛みを伴う帯状疱疹を起こします。発疹が治まった後も神経細胞が損傷し、乱れた信号が脳の平衡感覚調整に影響を与えることがあります。
症状
発疹と痛みの後にバランス感覚の低下が見られる場合、帯状疱疹後神経痛(PHN)の可能性があります。ただし、他の医学的・心理的要因も除外する必要があります。皮膚検査や病歴の確認により、医師はPHNを診断します。
治療
帯状疱疹が発症したらできるだけ早く抗ウイルス薬(アシクロビル、バラシクロビル、ファムシクロビル)を投与すると、PHNによる平衡障害のリスクを減らせます。市販の鎮痛剤や外用薬は痛みの緩和には役立ちますが、PHNの予防にはなりません。抗ウイルス治療後もPHNが残る場合は、理学療法士がバランス訓練を行い、日常生活の機能回復を支援します。
予防
現在、PHNの平衡障害を直接防ぐワクチンはありませんが、水痘ワクチンと帯状疱疹ワクチンによりウイルス感染そのものを予防できます。CDCは水痘にかかっていない子どもや成人に2回接種を推奨し、60歳以上で水痘既感染者には帯状疱疹ワクチン接種を勧めています。PHNは致命的ではありませんが、重度のうつや障害につながる可能性があるため、予防接種は重要です。
妊娠中の女性
妊娠中や妊娠を計画している女性は、水痘感染が胎児に先天性障害をもたらすリスクがあるため、必ず医師と相談し、適切な予防策を講じることが推奨されます。
