ロタウイルスの生活史と予防策
概要
ロタウイルスは世界中で毎年50万人以上の乳幼児が死亡するほどの感染症です。特に栄養不良や不衛生な環境、医療体制が不十分な開発途上国で死亡率が高く、先進国に比べてはるかに危険です。
症状
感染すると下痢、嘔吐、腹痛に加え、発熱や腹部痙攣が現れます。重症例では激しい脱水が起こり、渇きが増す、イライラ、口や皮膚が乾く、尿量が減少、赤ちゃんの場合はオムツが長時間乾いたままになることがあります。
感染力
ロタウイルスは環境中で約2日間生存し、保育園や家庭、病院、学校などで容易に広がります。感染者の便を介して拡散し、手洗いを怠ると食べ物や玩具、他の子どもへ感染が拡大します。大人は軽症で済むことが多いですが、子どもにとっては重篤化しやすいです。
予防と対策
- 子どもがトイレや遊んだ後に必ず手を洗う習慣を徹底する。
- ロタウイルスワクチンの接種は感染リスクを75%低減し、感染しても重症化や入院の可能性が大幅に減ります。米国小児科学会(AAP)は、予防接種を免疫スケジュールに組み込むことを推奨しています。
家庭での対処法
軽症の下痢や脱水の場合は、小児科医に相談しながら水分補給を中心に食事管理を行います。果汁や炭酸飲料は下痢を悪化させるため避け、消化に良い食事を心がけましょう。症状が重い場合は速やかに医療機関を受診してください。
