ウイルス感染が引き起こす関節痛とは
ウイルスが関節痛を引き起こす仕組み
体内の細胞は、侵入したウイルスを「敵」とみなす兵士のように働きます。感染した細胞を排除しようと免疫細胞が集まり、炎症性の化学物質を放出します。この炎症が関節や筋肉に痛み(関節痛・筋肉痛)をもたらします。ウイルス自体は痛みを感じさせませんが、免疫反応が生み出す炎症が不快感の主因です。
痛みを和らげる方法
安静が必要な人もいれば、軽い運動が効果的な人もいます。温かい入浴やシャワー、軽いストレッチ、アスピリンやイブプロフェンなどの市販の鎮痛・抗炎症薬、軽いマッサージ、温熱パッドなどが有効です。発熱が伴うと関節痛が長引くことがありますが、ウイルス症状が消えると痛みも徐々に軽減します。長時間ベッドで過ごすと関節が固くなるため、症状が続く場合は医師に相談してください。
受診のタイミング
インフルエンザなどで全身の関節に痛みが出ることがありますが、特定の関節だけが激しく痛む場合は外傷や関節炎の可能性があります。痛みが数日以上続く、または強い場合は医療機関を受診しましょう。ウイルス感染後に関節リウマチや全身性エリテマトーデスなどの自己免疫疾患が出現することがあります。以下の症状がある場合も早めに受診してください:皮疹、関節の可動域制限、呼吸困難、激しい頭痛。
子どもが関節痛を訴えるとき
子どもで関節痛が出るケースは少ないですが、痛みが数日以上続く、または睡眠を妨げるほど強い場合は小児科医に相談してください。市販薬を使用する前に必ず医師に確認しましょう。
使用上の注意
市販の抗炎症薬はすべての人に適応できるわけではありません。処方薬を服用中、慢性疾患がある、胃痛や胃酸過多の既往がある場合は、医師や薬剤師に相談してください。
医師に伝えるべき情報
受診前に、ウイルス症状の出現時期や内容、関節痛が強くなる時間帯(朝起きた直後か、動いた後か)をメモしておくと診断がスムーズです。また、最近の旅行歴、予防接種、虫刺されなどの情報も伝えてください。
