凍傷の症状と対処法
初期症状
凍傷の初期症状は、皮膚表層が凍結する「凍傷(フロストニップ)」です。チクチク感、かゆみ、腫れ、灼熱感が現れます。皮膚は部分的に赤くなり、温めたときに強い痛みを伴います。症状が進行すると黒い水疱ができ、感覚が鈍くなります。
進行症状
凍傷が重症化すると、皮膚が完全に凍結し、白色、灰黄色、灰青色に変化します。出血性水疱や組織壊死が起こり、燃えるような痛み、鈍痛、感覚喪失が見られます。筋肉、骨、神経、腱まで損傷が及び、硬く乾燥した「ミイラ化」した外観になることがあります。関節痛も伴うことがあります。
その他の影響
凍傷の後遺症は長期にわたることがあります。重症例では切断が必要になることもあります。再加温時に激しい痛みが生じ、数か月続くことがあります。感覚異常、熱・寒さへの過敏性、過度の発汗、関節炎なども報告されています。
低体温症との関係
凍傷患者は低体温症を併発することがあります。低体温症は体温が著しく低下し、生命を脅かす状態です。まずは低体温症の治療を優先し、凍傷による指や足の損失は二次的な問題です。
自己処置のポイント
凍傷の疑いがある場合は速やかに暖かい場所へ移動し、患部を心臓より高く上げて腫れを抑えます。水疱は破らず、滅菌された包帯で覆いましょう。指や足の間に綿を挟んで摩擦を防ぎます。雪で患部をこすらないでください。急速に再加温することが重要で、約100℃の温水(約37〜38℃)に30〜45分間浸すと皮膚が赤く戻ります。可能であれば速やかに医療機関を受診してください。
注意点
凍傷は外見上は健康に見えても、実際の損傷は数か月後に顕在化することがあります。軽度の症状でも医師の診察を受け、専門的な再加温と治療を受けることが最善です。医師は傷の評価と回復支援を行います。
