尾骨(尾てい骨)の怪我に対する対処法
尾骨の怪我
尾骨(尾てい骨)は、下部背骨の最末端にある3つの小さな骨が関節と靭帯でつながった構造です。進化の過程で主要な機能は失われましたが、筋肉の付着部や座ったときのクッションとしての役割は残っています。女性は骨盤が広いため尾骨が外部からの衝撃を受けやすく、転倒による直接的な打撃が最も一般的な怪我の原因です。主な症状は、座位時の痛み・鈍痛、歩行時の痛み、排便時の不快感などです。
セルフケア(自宅でできる対処法)
軽度の打撲や挫傷であれば、特別な治療はほとんど必要ありません。まずは尾骨を十分に休ませ、回復まで数日から数週間かかることがあります。長時間にわたって直接圧力をかけないようにし、ドーナツ型クッションや、古い枕に中心部の穴を開けた自作クッションを使用すると座位時の負担が軽減されます。
また、患部に対して15〜20分間を1回とし、1日4回程度氷嚢を当てることで腫れと痛みを抑えることができます。便秘を防ぐために食物繊維を多く含む食品を摂取し、十分な水分補給も心がけましょう。
医療的処置
症状が軽度であれば、鎮痛剤(例:イブプロフェン)などの市販薬で対処できます。市販薬で効果が不十分な場合は、医師がより強力な鎮痛薬や便軟化剤を処方することがあります。痛みが強く、長期間続く場合は、局所麻酔薬の注射で痛みを和らげることもあります。
数か月以上痛みが改善しない場合は、外科的に尾骨を切除する手術(尾骨切除術)を検討することがあります。手術は最終手段として、医師と十分に相談した上で判断してください。
