矯正ブレースと感染リスクの予防法
感染は有害な微生物が体内に侵入し、増殖して病気を引き起こすことです。皮膚が傷つきバリアが破れると感染リスクが高まります。矯正治療で使用されるブレースは頬や舌に擦過傷を生じさせやすく、歯の清掃が難しくなるため口腔内の細菌量が増加します。この二つの要因が感染リスクを高めます。
リスク要因
- 免疫機能の低下(HIV、がん、化学療法など)
- 不十分な口腔衛生
- 栄養バランスの偏り
Safe Dentistryによれば、適切な口腔ケアを行っている矯正患者の大半は感染問題を起こさないとされています。
安全対策
- 最新の低侵襲技術を用いた治療(出血最小化)
- 研磨性の低い金属・プラスチックの使用
- 全器具の滅菌、手指消毒、ガウン・マスク・アイウェアの着用
- スタッフ全員へのB型肝炎ワクチン接種
ブレースの清掃方法
食事のたびにブレースを清掃することが感染予防の最も効果的な自宅ケアです。食べかすは細菌の増殖源となり、虫歯や歯周病の原因になります。歯科医は、ウォーターピックや硬い先端の矯正用フロスの使用を推奨しています。
妊娠中のブレース
米国矯正歯科医師会によれば、妊娠中は女性の感染感受性が高まります。特に歯茎などの軟組織が影響を受けやすく、感染リスクが上昇するため、妊娠中のブレース装着は推奨されません。
注意喚起
1989年にフィンランド政府が実施した研究では、歯周病(慢性口腔感染が原因)と心血管疾患・脳卒中・早死のリスクが関連していることが示されました。適切な口腔ケアは全身の健康維持に不可欠です。
