内部被蓋(カプセル)梗塞とは?
概要
内部被蓋(カプセル)梗塞は、脳の大脳皮質と脳幹をつなぐ神経線維束である内部被蓋が血流不足により障害される虚血性脳卒中です。血流が遮断されることで、神経細胞が壊死し、様々な神経症状が急激に現れます。
発症部位
内部被蓋は前枝(前肢)と後枝(後肢)に分かれます。
前枝の梗塞は比較的多く、主に運動機能の障害を引き起こします。一方、後枝の梗塞は感覚情報の伝達に関与しているため、感覚障害が顕著になります。
主な症状
カプセル梗塞の典型的な症状は以下の通りです。
- 体の片側に急激な筋力低下や麻痺
- 言語障害(発話困難・理解困難)
- 嚥下障害
- 視野障害や視覚異常
- 感覚減退(触覚・痛覚・温度覚の低下)
- 意識混濁や記憶障害
診断
CTやMRIなどの画像検査で内部被蓋の虚血性変化を確認し、血流障害の部位や範囲を評価します。血管超音波や血液検査でリスク因子(高血圧、糖尿病、脂質異常症など)も調べます。
治療と予後
治療は早期の血流回復が鍵です。具体的には、血栓溶解薬や抗血小板薬による薬物療法、血管内治療(血栓除去術)を行います。症状が安定した後は、運動・言語・作業療法などのリハビリテーションで機能回復を目指します。適切な治療とリハビリにより、軽度から中等度の患者は数か月で日常生活に復帰できることが多いですが、重度の場合は永続的な障害が残る可能性があります。
