歯科用語でいう「トリ(tori)」とは何か
トリとは
トリ(tori)とは、口腔内の骨が腫れ上がったり拡大した状態を指し、主に口蓋(上顎の天井)や下顎骨の舌側(舌側面)に形成されます。ほとんどの場合、良性で症状が現れないことが多いですが、場合によっては不快感や会話・嚥下に支障を来すことがあります。
トリの種類
トリは大きく分けて以下の2種類があります。
- 口蓋トリ(palatal tori):口蓋の正中部にできるタイプで、最も一般的です。
- 下顎トリ(mandibular tori):下顎骨の舌側、主に正中付近に発生します。
原因と発生頻度
トリは主に骨組織で構成されますが、繊維組織が混ざることもあります。遺伝的要因と環境的要因の組み合わせが発生に関与すると考えられています。特定の人種・集団で発生率が高く、エスキモーやネイティブ・アメリカンに多く見られます。また、男性に多く、女性よりも出現率が高いと報告されています。
治療の必要性
多くのトリは治療を必要としません。症状がなく日常生活に支障がない限り、経過観察で問題ありません。
しかし、痛みや不快感、発音・食事への支障がある場合は、外科的に除去することが検討されます。
