口腔疾患の主な症状と関連疾患の概要
口腔内の症状は、歯科疾患だけでなく全身の疾患が原因となることがあります。たとえば、マサチューセッツ歯科協会の調査では、糖尿病患者の95%が歯周病を併発しており、糖尿病は歯科と内科の両方で管理すべき問題です。米国口腔・顎顔面病理学会、CureResearch.com、Health‑Nexus などの情報源は、口腔症状が多種多様な疾患に共通して現れることを指摘し、歯科医と医師の連携が重要であると強調しています。
感染
口腔内の感染は、歯肉炎、壊死性歯周炎(トレンチマウス)、ビンセント病(潰瘍を伴う歯肉炎)、歯周病などの歯科疾患のサインです。また、クローン病、HIV/AIDS、淋菌感染、性器ヘルペスなど全身性の感染症でも口内に症状が出ます。
疼痛(痛み)
痛みは虫歯、口内潰瘍、膿瘍、歯肉炎、顎関節症、ヘルペス性口内炎、口腔がんなど多くの口腔疾患で共通です。糖尿病、アレルギー、逆流性食道炎(GERD)や他の消化器系疾患も疼痛を引き起こすことがあります。
口臭
口臭は虫歯、感染、歯周病が主な原因です。肺膿瘍、胃腸疾患、食道がん、糖尿病性ケトアシドーシス(血中ケトン体増加)といった全身疾患も口臭の原因となります。
腫脹(むくみ)
ヘルペス性口内炎は水疱・疼痛・腫脹を伴います。歯周炎による膿瘍や感染でも腫脹が見られます。流行性耳下腺炎(おたふく風邪)や自己免疫性のシェーグレン症候群(唾液腺・涙腺が侵される)も口腔内の腫脹を引き起こします。
出血
出血は口腔がん、歯周病、口内炎、口内潰瘍のサインです。血小板減少症やトリヒノーシス(未加熱肉の摂取による寄生虫感染)でも舌下出血が起こります。
白斑
白斑は口腔粘膜を攻撃する疾患の一つで、口腔カンジダ症(真菌感染)や粘膜扁平苔癬(C型肝炎に伴う反応)が代表的です。口腔がん、HIV/AIDS、白斑症(色素細胞が失われる)も白い斑点として現れます。
紅斑(赤み)
口腔内の赤みは口ヘルペスや、麻疹などの全身性ウイルス感染で見られることがあります。
