歯のボンディング(接着)手順

デンタルボンディング(歯の接着)とは、患者の歯にコンポジットレジンを接着剤で固定する処置です。歯の色に合わせたレジンは、欠けた歯や虫歯の修復に使用され、機能や審美性を改善します。クラウンやベニアに比べ費用対効果が高く、広く利用されています。

1. 歯の準備

まず、虫歯や欠損部位を高速度ドリルで除去し、レジンが付着できる健康な歯質を残します。必要に応じて局所麻酔で神経を麻痺させ、処置部位を無痛にします。乾燥を保つために、ゴムダムで歯を孤立させるか、綿ロールで唾液を吸収します。唾液が付着すると接着が不十分になるため、適切な湿度管理が重要です。

2. エッチング

歯面を清掃した後、エッチング剤(酸性ゲル)を塗布し、15〜30秒間放置して「スミア層」を除去します。スミア層は歯の削りかすや唾液成分の薄膜で、残っていると接着強度が低下し、歯の感受性や痛みの原因となります。エッチング後は水で洗い流し、15〜30秒乾燥させます。

3. 接着とレジンの充填

エッチング後、接着剤を塗布しエアで薄く伸ばします。その上にコンポジットレジンを層状に置き、形状を整えていきます。必要に応じてマトリックスバンドで仮の壁を作り、レジンの流出を防ぎます。各層を塗布したら、光硬化装置で高強度の光を照射し硬化させます。

最後に、ゴムカップと研磨ペースト、仕上げストリップで表面を研磨し、光沢を出して仕上げます。

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