ベニヤが誤って飲み込まれた場合の対処と影響
ポーセレンベニアとは
審美歯科で人気のある「ポーセレンベニア(ラミネート)」は、歯の表面に薄く貼り付けるタイプの人工被せ物です。従来のクラウンと比べて歯の削り取りが最小限で済み、自然な見た目と軽さが特徴です。ベニアは接着剤で歯に固定され、通常は永久的に残りますが、外れた際に誤って飲み込むことがあります。
ベニアの装着手順
- 歯の削り取り:ベニアは片側だけに貼るため、削る量はごくわずかです。
- 型取りと色選択:削り取りが終わると歯型を取り、希望の色を決めます。
- ベニアの作製:ラボで作製するのが一般的ですが、院内で即日作製できる歯科医もあります。
- 接着:歯面を酸でエッチングし粗面化した後、専用エポキシ系接着剤でベニアを固定します。
- トラブルの原因:エッチング後の汚染や接着剤の不良、ベニアを過度に使用(例:爪や糸を切る)すると外れることがあります。
ベニアを飲み込んだ場合の経過
自然に排出されるケース
ベニアは金属を含まない非常に軽量なプラスチック製品です。ほとんどの場合、消化管を通過し数日以内に便と一緒に排出されます。形状が爪のように平らで小さいため、便の中で見つけにくいことがありますが、必要に応じて便を確認し、ベニアが確実に排出されたか確認してください。
排出が遅れる・症状が出た場合
まれにベニアが腸内に留まり、腹痛や排便障害を引き起こすことがあります。その場合は速やかに医師の診察を受けましょう。X線ではベニアが映らないことが多いですが、症状が強い場合はCTやMRIで位置や穿孔の有無を確認します。
ベニアの再装着・交換
ベニアが外れたまま放置すると、削ったエナメルが露出し虫歯や破折のリスクが高まります。審美的な治療は保険適用外で、1枚あたり約7万円~20万円が相場です。ベニアが短期間で外れた場合、歯科医が費用を減額したり、無料で再装着してくれるケースもあります。患者がベニアを回収できた場合は、滅菌して再利用できることもありますが、必ず歯科医と相談してください。
まとめ
ベニアを飲み込んでも多くは自然に排出されますが、腹痛や排便異常がある場合は速やかに医療機関を受診しましょう。ベニアの交換費用は高額になることがあるため、万が一に備えて保険や費用負担について歯科医と事前に確認しておくと安心です。
