歯科用水銀合金詰め物の実態と最新情報

水銀詰め物とは

1890年代から米国食品医薬品局(FDA)の承認のもと、歯科医は水銀合金(通称シルバー詰め物)を虫歯治療に使用してきました。液体の水銀と銀・錫・銅を主成分とする粉末を混合し、口腔内で固化させて詰め物とします。水銀の毒性が懸念されるため、長年にわたり議論の対象となっています。

FDAの見解

2009年8月4日(公表日)に発表されたFDAの最終判断では、歯科用水銀合金は「クラスII」医療機器に再分類されました。これにより、特別な管理基準(ガイダンス)が適用され、次のような表示が義務付けられています。

  • 水銀アレルギーのある患者には使用しないこと。
  • 作業時は十分な換気を行うこと。
  • 水銀蒸気吸入リスクなど、利点と欠点を患者に説明すること。

FDAは、これらの管理措置を守れば、水銀詰め物の利益がリスクを上回り、合理的な危険性はないと結論付けました。

法的論争

2010年12月、独立諮問委員会がFDAの決定を再検討すべきと勧告し、2011年4月までに公開審議が行われました。米国歯科医師会(ADA)は水銀詰め物の使用を支持し、同時に水銀合金はFDAの規制下に置くべきで、国際条約で商品として扱われるべきではないと主張しています。

患者の選択肢

水銀詰め物を使用するかどうかは、歯科医と患者の合意によります。患者は治療を受ける際に、代替材料(例えばコンポジット樹脂やセラミック)を提案してくれる歯科医を選ぶ権利があります。自分に合った治療法について、遠慮なく歯科医に質問しましょう。

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